自分は日常生活で結構忘れっぽいです。
昨日の朝ごはんだったり、冷蔵庫の中身だったり、病院の予約時間だったり。
メモしておくか携帯アプリのスケジュールを見ないと思い出せないことが多いです。
一方で、興味のあることや仕事のことなどは結構覚えていたりします。
自分でも不思議なのですが、自作プログラムのファイルやコードは何百ファイル、何万行のコードがあったとしても大体の記述箇所を覚えていたりします。
どちらも自分で行った行動なのに覚えていることと覚えていないことで差が出るのはなぜなのか…?
今更ながら気になったので出口汪さんの『出口汪の「最強!」の記憶術』という本を買って学んでみました。
本を読んで自分の中で「そうだったのか!」と納得した部分を抜粋して紹介します。
目次
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そもそも忘れっぽい事は異常なのか?
どんなに記憶力が凄い人でも見たものや聞いたことの全てを覚えているわけではありません。
そのため、まず始めに「人はだれしも何かを忘れるものである」ということを意識する必要があります。
身近な人と記憶力を比べて優劣を考える必要はないってことですね。
忘れたくない事柄は復習して記憶する
本書では「エビングハウスの忘却曲線」という脳の記憶力をグラフ化したものを使って最適な記憶の仕方を説明しています。
「エビングハウスの忘却曲線」を詳しく知りたい方はこちらを参照してください。
ざっくり説明すると下記のような内容になります。
- 人は記憶したものを1時間で56%、1日で74%忘れてしまう
- 学習した内容を1時間後に復習すると、44%は覚えているので残りの56%を覚えるだけで良くなる
- 脳に定着した記憶は初めのうちは忘れやすいので、1時間後、翌日、1週間後、数か月後のように、徐々に復習するタイミングを延ばしていくと良い
学生の時にやっていた予習、講習、復習というのが最適解ってことみたいです。
今回『出口汪の「最強!」の記憶術』を読んで、学生のころには理解できなかった「予習、講習、復習」のタイミングの重要性がようやく理解できたところが一番衝撃的でした。
ちゃんと自分の脳がどういう働きをするのかを知っていれば、学生時代にもっと効率の良い勉強方法ができたわけですね。
こういったことは学校ではなかなか学べないですし、仮に学べたとしても興味を持たなければ覚えていなかったと思います。
今になって学べたことを非常に幸運に思いました。
忘れないようにするには記憶のレベルを意識する
「記憶」にも程度があって、良く覚えている記憶とあまり覚えていない記憶があると思います。
本書では下記のように記憶のレベル分けをしていました。
- ファミリア(familiar)=見たことがある、聞いたことがあるレベル
- リコグニション(recognition)=選択肢になっていたら選べるレベル
- リコール(recall)=選択肢が無くても意味や使い方を思い出せるレベル
- オートマティック(automatic)=思い出そうとしなくても覚えているレベル
上が薄い記憶、下が濃い記憶といった感じです。
復習を繰り返すことでだんだんとオートマティックに近づくとのことです。
学業であったり、仕事であったり、資格取得であったりと、何かを学ぶ際には何かしらの理由があるはずです。
上記のレベルはそういった勉強に対して、どの程度の知識までついていれば良いかの目安になると思います。
自分であれば、新しいプログラム言語を覚える際には、リコールまでの知識を増やせば大抵の業務はできて、オートマティックまで行けばより高度な業務ができるようになるのだと思います。
やみくもに反復するのであなく、しっかりと記憶のレベルを意識して勉強をすれば、時間の有効活用にも繋がりそうです。
上記のことから、何かを忘れないようにするには、忘れたくない事柄をどのレベルで覚えておくべきかを明確にして復習をすると良いのだと思います。
「記憶する」ということを理解することが大事
今回読んだ『出口汪の「最強!」の記憶術』にはもっと多くの記憶に関することが書かれています。
私が記事にした内容は本書の1%以下の引用なので、本を読むことでもっと良い学びがあると思います。
本書を読むことで効率的な勉強法を学べましたが、個人的には「思い出す」という行為が重要なんだなと思いました。
おそらくですが、私にとって記憶力を改善するためにすべきことは「興味を持つこと」なんだと思います。
興味を持っていれば調べたり、思い出したりするものですが、私は仕事以外のことに関してはそういったことをしないのだと思います。
日常のことにもう少し興味を持って、思い出したりすれば、おのずと日々覚えていることも増えていくのかなと思いました。